つまみかんざし彩野

彩野について

彩野について

はじまり

私がつまみかんざしと出会ったのは学生の頃です。いつも通っていた美容室にパンフレットが置いてあり、たまたま手に取ったことがきっかけでした。

丁度その頃私には、海外で働きたいという夢がありました。しかしいざ語学研修などで外国に行ってみると、余りにも自分が日本について無知であることを思い知らされたのです。

何か一つでも日本らしいことを身につけてからでないとまた同じ恥をかくと思っていた私は、試しにつまみかんざしの体験教室に参加してみることにしました。元々工作や描画が好きだった私は、レベルは違えど数百年続いている工芸品を自分でも作り出せるという楽しさにどんどん引き込まれていきました。

趣味から作家に

転機が訪れたのはそれから3、4年後でした。私が趣味でかんざしを作っていると知った友人が、かんざし専門店の存在を教えてくれたのです。

趣味レベルの作品を見知らぬ方に買っていただけるとは正直思ってもいませんでしたが、ありったけの勇気を振り絞って挑んだ人生初の飛び込み営業をお店の方が寛容に受け入れてくださり、2005年(平成17年)10月から「つまみかんざし彩野」の名で販売が始まりました。

始まって早々3社の雑誌に作品が掲載されるという幸運にも恵まれ、徐々にやりがいと手応えを感じ、より良い作品を作るには何を学べば良いのかを具体的に考える様になりました。

日本独特の色やコーディネートを学ぶ為に着物屋でアルバイトを始め、数年間習っていたフラワーアレンジメントの講師助手も経験し、色彩感覚やデザイン、バランスを自分なりに学んでいきました。

独自性

私の作品はいわゆる昔ながらのつまみかんざしとは違います。

伝統的なものは羽二重(はぶたえ)という非常に薄い絹の白生地を、使いたい色に染めてから使いますが、私の場合主に既存の着物や長襦袢、帯揚げの端切れを使用します。

すでに色が決まっているので、その中から色合わせを考える事も大切ですが、生地によって厚さ、織り、風合いなどが異なるため、質感で組み合わせを決めたり、糊に漬ける時間を調整したりと手間がかかります。

また、置いて鑑賞する美術品ではなく、実際の着こなしに取り入れていただくアクセサリーですので、耐久性も決して手を抜くことが出来ません。

ご注文いただいた方の事をあれこれ想いながら、時に図鑑を見たり生花を観察したりして作るのが私のこだわりです。

つまみかんざしを日常に

一般的に七五三や成人式の時ぐらいしか出会わないつまみかんざし。

実は海外製の商品も多く、日本の職人が作ったものは入手しにくいのが現状です。

「食べていけないから」と弟子入りを拒まれた事もあるこの世界ですが、どうにかしてもっと多くの日本人、そして海外の方に知っていただきたい、着けていただきたいと日々想いを強くしています。

お洋服に合わせるには?ウェディングドレスに合わせるには?ショートカットの女性には?紳士物は?などと、友人達との何気ない会話やファッション誌などにも創作のヒントをいただき、試行錯誤しています。

もっと気軽に楽しく使っていただける作品を生み出すことで、みなさんと「つまみかんざし」を繋ぐお手伝いが出来れば幸いです。

活動記録

2005年 「つまみかんざしを日常に」をコンセプトに作家活動を開始
2011年 ルーファス・リン・ギャラリー(カナダ) 出展
Kimono Girl Retro×American Vintage styling by 君野倫子(アメリカ) 作品提供
2012年 Japan Expo(フランス) 出展
2016年 関東経済産業局「Next Crafts Generation」千葉県代表
2017年 地域産業資源活用事業認定
その他 8年連続 神楽坂まち飛びフェスタ 出展

プロフィール

作家 / 代表藤井 彩野

AYANO FUJII

東京都生まれ。恵泉女学園大学 人文学部国際社会文化学科卒。2005年「つまみかんざし彩野」の名で千葉県松戸市を拠点に作家活動を開始。フラワーアレンジメント教室や着物屋での勤務経験を経て、2016年に「つまみかんざし彩野」を開業。

趣味:スノーボード
血液型:A型